よく結婚式の時のスピーチに「僭越ながら・・・」(せんえつながら)という言い方をしますよね?
「僭越ながら私タナカが乾杯の音頭を取らせていただきます」とか。
そもそも「僭越ですが」「僭越ながら」という言葉はどのような時に使う言葉なのでしょうか?
使ってはいけない場合などはあるのでしょうか?
この記事では「僭越ですが」「僭越ながら」という言葉の意味の他に類語についても解説しています。
結婚式のスピーチの文面についてお悩みの方は是非ご参考にされてください。
【僭越ですが】の言葉の意味とは?

そもそも「僭越」とはどういった意味になるのでしょうか?
「僭越」の言葉の意味を解説すると
「失礼ながら出過ぎた真似をする」「失礼ながら出しゃばる」
という意味になります。
砕けた感じで言えば
「私が出る幕ではないけど出しゃばってしまってごめんね!」
という感じでしょうか。
つまり「僭越ですが」という場合には、「失礼ながら出過ぎた真似をしますが」という事ですね。
結婚式というのはもちろん自分より目上にあたる人が大勢来ている事が多いです。
そんな中では目上の人を敬う、尊敬する言葉となります。
結婚式の時に「僭越ですが、私タナカが乾杯の音頭を取らせていただきます」というスピーチは
「出過ぎた真似をして申し訳ありませんが、私タナカが乾杯の音頭を取らせていただきます」
と同じ意味だと考えましょう。
【僭越ですが】の他の使い方は?

「僭越」という言葉は「僭越ですが」の他に「僭越ながら」「僭越ではございますが」という使い方をします。
丁寧度からいうと「僭越ですが」よりも「僭越ながら」の方が丁寧度が増します。
目上の人が多く来ている会場などで使う場合には無難に「僭越ではございますが」という使い方をしましょう。
最も目上の人を敬っているといえます。
結婚式以外には、例えば保護者会の代表として挨拶をする場合にも使えますね。
いくつか例文を用意してみましたので見てみましょう。
- 本日は僭越ですが私タナカがご一緒させていただきます。
- 僭越ですが私の意見を述べさせていただきます。
- 僭越ですがこの企画書は間違っているのではないでしょうか?
- 僭越ですが私タナカが祝辞を述べさせていただきます。
などがあります。
僭越ですが。を使う場合の注意点と類語とは?

僭越はよく結婚式では使われる言葉なので、言葉自体は知っている人も多いと思います。
しかし中の意味まで知っている人はそう多くはないでしょう。
フレーズとして「僭越」は聞こえがいいですが、わかりやすく伝えるためには他の類語がいいかも知れません。
「誠に恐れ入りますが」「恐縮ながら」
という言葉が「僭越」の類語になります。
「誠に恐れ入りますが私タナカが結婚式の祝辞を述べさせていただきます。」
どうでしょうか?
違和感はほとんど感じない人が多いと思います。
状況によっては「僭越」の類語も上手に使うこともおすすめします。
「僭越ですが」「僭越ながら」の意味と使い方【まとめ】
ここまで僭越ですが、僭越ながらの使い方や類語について解説してきました。
僭越の意味は「失礼ながら出しゃばります」という意味でした。
周りの人が言葉の意味を知ってくれているといいのですが、そうでない場合には変えたほうがいいかも知れませんね。
それでは最後にまとめてみましょう。
- 【僭越ですが】の言葉の意味は「出過ぎた真似をしますが」という意味
- 目上の人を尊敬している言葉になる
- 意味を知っている人はあまりいない
- 僭越ですが、よりも僭越ながらの方が丁寧度が増す。
- 類語として「恐縮ですが」「恐れ入りますが」がある
以上最後まで読んでいただいてありがとうございました(^^)/
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