ニュースやビジネスシーンで「手前味噌ですが・・・」という言葉を聞くことがあると思います。
普段の会話では使う機会がほとんどありませんが、仕事上で使う機会がないわけではありません。
この記事では、手前味噌ですが・・・の意味の他に、使い方や類語、語源について解説しています。
普段あまり聞かない言葉ですが、意味や使い方を知っておくと今後役に立つ時がありますので是非ご参考にされてください。
手前味噌ですが・・・の意味とは?

もしも講演会などで「手前味噌ですが・・・」という言葉を使った場合、後に続くのは「自慢話」でしょう。
なぜかというと「手前味噌ですが・・・」の意味は「自分で自分を褒めますが・・・」だからです。
「手前味噌ですが、私は〇〇の本を読破しました。」という文の意味は
「〇〇の本を読破した自分を自分で褒めてあげました」という意味になります。
手前味噌の意味がわかってくると、使い方についてもわかると思います。
手前味噌ですが・・・の使い方は?

手前味噌という言葉の意味は「自分で自分を褒める」でしたね。
それではどういう使い方をするのでしょうか?
次の文を読んでみてください。
私は夏休みの宿題を7月中に終わらせるほどの努力家です。そんな自分を自分で褒めてあげました。
印象としては「7月に宿題を終わらせた自分を褒めた」自慢のように聞こえませんか?
しかし手前味噌の正しい使い方をすると・・・
手前味噌ですが、私は夏休みの宿題を7月中に終わらせるほどの努力家です。
となり、伝えようとしている意味は変わりませんが文が優しい感じがしませんか?
2つの文章のうち相手にいいイメージが伝わるのはどちらでしょう?
「手前味噌」という言葉を使うほうが相手にとっていい印象を与える事ができます。
使い方によっては
「手前味噌ですが、うちの従業員は仕事ができます」「手前味噌ですが、今回の作品の出来はいいです」
という使い方もできます。
相手に伝える際に手前味噌をもっとへりくだるとすれば、「手前味噌で恐縮ですが・・・」という使い方をするといいでしょう。
手前味噌ですが・・・語源は?

どうして自分で自分を褒める事に「味噌」が関係あるのでしょう?
はるか昔は「味噌は自家製」が当たり前でした。
その家独自の味付けがあり、同じ味の味噌というものは存在していなかったとも考えられています。
やがて各家庭は「自分の家庭の味噌を他の家庭に自慢する」ようになりました。
「私の家の味噌を食べてみて!あなたの家よりおいしいでしょ?」みたいな感じですね。
時代劇にも表現の名残がありますが、昔は自分を指す言葉として「手前」を使っていました。
「手前味噌」は「私が作った味噌」という語源から現代の意味として使われる言葉となりました。
手前味噌の類語にはどんなものがある?

手前味噌の類語には、自画自賛という言葉があります。
両方とも同じ意味の言葉で、「自分で自分を褒める」という意味になります。
他の類語には
- うぬぼれる
- 自慢
があります。
「手前味噌」「うぬぼれ」「自慢」「自画自賛」の中で、最も相手に不快な印象を与えないのは「手前味噌」でしょう。
上手に「手前味噌」という言葉を使えるようになると嬉しいですね。
手前味噌ですが・・はどういう意味?【まとめ】
ここまで手前味噌という言葉の意味や使い方について解説してきました。
手前味噌ですが、ここまで解説してきたことが割っていただければ幸いです。なんてね。
それではまとめてみましょう。
- 手前味噌の意味は「自分で自分を褒める」
- 「手前味噌ですが・・・」は「自分で自分をほめますが・・・」
- 手前味噌の語源は「昔は自分(手前)の味噌を自慢しあっていた」
- 手前味噌の類語は「自画自賛」「自慢」「うぬぼれる」
これまでニュースなどで聞いていた意味が分からなかった言葉も1つわかるようになりました。
もし手前味噌が使えるような機会があれば是非使ってみましょう!
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