あなたは高温多湿という言葉の意味わかりますか?
言葉は知っていても意味が分かっていない方も多いです。
この記事ではそんな方のために「高温多湿」そのものの意味や、「高温多湿を避ける」の意味について解説しています。
「高温多湿って何?」と思われている方は是非ご参考にされてください。
目次
高温多湿を避けるの言葉の意味や定義とは?何度を指す?

高温多湿と書いてあっても結構あいまいな感じがします。
実際には定義がいくつもあり、基準も各業界によって多いのが事実です。
「食品業界での高温多湿の高温は〇〇度」「家電業界での高温多湿の高温は〇〇度」というようにいくつもの定義や基準があります。
- 日本薬局方:高温26度以上で基準温度20度
- JIS規格:高温は35度以上で基準温度35度以下
- 厚生労働省:高温多湿の高温は「外気温以下」
- 家庭で使う高温多湿の高温は31度以上
- 多湿に関しては60%以上
私達が生活するうえの高温多湿の定義は「高温とは31度を超えない場所」で「多湿とは湿度が60%を超えない場所」とされています。
食品工場などでも高温多湿に関して、すごく重要な環境になるのですが湿度は60%に設定されている事が多いです。
「高温多湿を避ける」の意味は「温度31度以下」「湿度60%以下」の場所といえるでしょう。
でも中には「常温保存」と書かれたものもありますよね?
常温とは何度を指すのかについて見ていきましょう。
常温とはどの程度の気温なのか?

厚生労働省の取り決めでは
- 夏の室内では25度~30度まで
- 冬の室内では15度~20度まで
と定められています。
常温とは外気温よりも温度が上がらない温度を意味します。
これでは夏と冬では高温の意味が違ってきそうです。
常温という言葉の意味は、「外気温を超える事がない温度」のことを言います。
もちろん夏と冬では常温の温度も違うという事になります。
単純に夏であれば、閉めきった部屋は造りによっては部屋の温度が上昇します。
場合によっては外気温より室温が高くなるので、「室内=常温」とは言いがたいですよね。
多くの食料品の保存試験は24度で行われています。
24度以上の場所に保存していると当然賞味期限や消費期限よりも早まると考えて間違いないです。
つまり食品が傷みやすいという事ですね。
こちらの記事も参考になりますので併せてお読みください。
高温多湿の「多湿」の意味とは?

前にも書いたように多くの食料品メーカーの工業では湿度を60%で保つように常に空調されています。
湿度が60%を超える場合には「多湿」な状態といってもいいでしょう。
例えば風呂場などに関しては湿度が一時的に80%程度まで上がるので、多湿な場所と考える事ができます。
厚生労働省の取り決めは気温のみ。
常温を定義しているのは厚生労働省と「日本工業規格(JIS)」です。
20度±15度 つまり5度~35度の範囲を定義しています。
高温多湿を避けると食中毒は防げる?

高温多湿を避けることの意味は食中毒などの細菌繁殖が心配だからですよね。
食中毒を引き起こす細菌の多くは20度ぐらいで増殖が活発になるそうです。
温度35度から40度で食中毒の細菌の増殖のスピードが最も速くなるそうです。
梅雨時から夏は最近による食中毒の危険は急激に高くなるといえます。
どの家にもある食品「米」の保存にも高温多湿を避けることが必要です。
お米に発生する虫は温度が20度以上で発生羽化しやすいそうです。
自宅で高温多湿な場所に保存しているかも?

我が家では、台所のガスコンロ下の暗所に米を保存しています。
家庭で高温多湿を避けて保存することを実践するにはどうしたらよいのか?
意味をかみ砕いて実践できている人いますか?
我が家のお米の保存場所の温度はなんと25度でした!
ガスコンロを使っていない午前中の温度です。
ガスコンロを使ったらもっと温度が上がっている事でしょう。
高温の一歩手前だった・・・
お米は常温保存でよいものだと勝手に思い込み、実践していました。
これでは家族の安全守れない。
今では対策として除湿剤を購入したり、冷蔵庫の野菜室を利用するようにしています。
家庭で出来る「高温多湿を避けて保存」をしていこうと思います。
「高温多湿を避ける」の言葉の意味とは?【まとめ】
高温多湿を避けるの言葉の意味は
「温度24度以下、湿度60%以下の場所を避ける」
という意味になります。
なぜなら企業における食品保存試験は24度で行われている。
気温や室温が24度を超える場合には「高温」と呼ぶことができる。
湿度に関する決まり事はないが、60%で保つように設定されている企業が多い。
常温の定義は幅広く5度~35度を意味するため、「常温=高温ではない」という考えは間違いです。
「快適と思える温度=高温多湿を避ける温度を意味する」と私は考えます。
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