たまにニュー―スで聞く「恣意的」という言葉をご存じですか?
私は聞いたことがあっても実際に使った事がなく、詳しい意味を知りませんでした。
テレビやラジオでたまに聞く「恣意的」とはどういう意味なのでしょうか?
本文章では「恣意的」の使い方、類義語、対義語などをまとめて、「恣意的」という言葉を使いこなせるようにまとめてみました。
恣意的とはどういう意味?

恣意という言葉は「自分勝手なさま」「論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま」を指します。
簡単に言うと、論理的な筋道が通っていないことでも本人が自分勝手な考えで物事を進めていく状態を表す事です。
ある意味自己中心的な考えを持っている人といってもいいでしょう。
「恣意」は「人間や生き物」の気ままなさまを表現しており、植物や現象に対しては使いません。
本来は、社会や他者のことを考えてきちんと行動しなければいけないところを思いつきのまま行動するさまを表現します。
- 取引先との商談では恣意的な判断は避けるべき
- 計画を立てていたにも関わらず、同僚のAは恣意的に反対の行動に出た。
- 恣意的な価格設定は消費者を困惑させる可能性がある
恣意的と意図的との使い分け方は?

「意図的」には「あらかじめ目的をもって行動すること」「わざとそうすること」という意味があります。
「恣意的」と「意図的」を上手に使い分けるコツは「あらかじめ目的があるかどうか」という点です。
「恣意的」には目的やゴールはありません。
- 恣意的な行動をして問題が起きた⇒思い付きのままの行動をして問題が起きた
- 意図的な行動をして問題が起きた⇒考えたうえで行動して問題が起きた。
恣意的の類義語にはどんな言葉がある?
恣意的と同じ意味を持つ言葉はいくつかあります。
それぞれ見ていってみましょう。
思いのままに任せること。その人の自発的な意志に任せること
任意同行を求めて自供を得た後で、緊急逮捕するという方針が決定した。
ホテル側の協力を得て資料を任意提出してもらった。
思いのままであること。束縛や制限がないこと。
今から出かけるのはあなたのご随意ですが、約束の時間はお忘れなくお願いします。
随意契約とは、競争入札によらず任意で決定した相手と結ぶ契約をいう。
どちらも自由で気ままなさまを表す言葉です。
恣意的という言葉のように自分が思うままに行動する意味の言葉ですよね。
恣意的の対義語とは?

恣意的の対義語とは簡単に言うと「自由ではなく規則や基準に従って行動する事」になります。
「規則的」や「自動的」が対義語になります。
感情に左右されず一定の行動をするというニュアンスで考えると「規則的」「自動的」「一貫」などです。
規則的な運動をして健康を保っています。
彼は一貫して無罪を主張し続けました。
恣意的の意味や使い方【まとめ】
ここまで恣意的という言葉の意味や使い方について解説してきました。
あまり使わない、聞かない言葉だとふと聞いたときに意味が分かりませんよね。
それではここまでをまとめてみましょう。
- 恣意的の意味は「思うままにふるまうさま」をいいます。
- 恣意的という言葉は意図的とは違う意味を持ちます。
- 類義語は「任意的」「随意的」です。
- 対義語は「規則的」「自動的」です。
恣意的とは難しい表現でもあるので、自由気ままなどの表現に変えてもよいですね。
恣意的と言う言葉の意味をしっかりと理解して正しい使い方をしていきましょう。
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