まず「稚拙」この漢字読めますか?
「ちせつ」と読みます。
普段の会話の中ではなかなか使いませんよね?
パッと文章の中で見つけても読み方を忘れていて検索してしまいます。
ここでは「稚拙」の意味と正しい使い方を説明していきます。
これを読んで「稚拙」という言葉や意味を理解して自分の知識を増やしてみませんか?
ビジネスシーンでも使いますから、理解していればサラッと会話の中で使えますよ!
「稚拙」の意味とは?幼稚との違い

「稚拙」とは「幼稚で未熟なこと」、「(技術や作品が)子供っぽく下手なこと」という意味があります。
「幼稚」と同じ意味だと思うでしょう。
「幼稚」は「幼いこと」、「子供っぽいこと」という意味です。
何だか似ていて同じようだけれど違います。
幼稚の意味に「下手くそ」、「拙いこと」を加えたのが稚拙の意味になります。
言葉のイメージでいうと「幼稚」はその人の見た目、年齢的なこと。
「稚拙」はその人がした動作、作り出したものに対していうこと、と捉えてみてください。
「稚拙」の意味理解できましたか?
「幼稚」と「稚拙」は似ているけれど意味を考えると使い分けをしたほうがいいですね。
次は「稚拙」を会話や文面で正しく使う方法を説明していきます。
「稚拙」という言葉はどんな使い方をする?

「稚拙」は色々な使い方ができます。
使うシーン別で例文と一緒にみていきます。
会話の中で「稚拙」という言葉を使う場合
大学のトイレで2人が会話をしています。




相手の行動を評価する場面で使います。
文面で稚拙という感じを使う場合
文面では稚拙をどのような使い方をするのでしょうか?
例文:リサーチをしっかりしなかったせいで、まとまりがなくて稚拙な論文しか書けなかった。
例文:仕上がった原稿を見ると、似たような言葉ばかり並べた文章が多くて稚拙な原稿だと評価するしかない。
作り出したものに対しての評価をするときに使います。
ビジネスシーンで稚拙という言葉を使う場合
「稚拙ながら~」と使うと謙遜した表現の言葉になります。
相手を立てるときに使いますが頻繫に使うとわざとらしくなるので適度にしましょう。
稚拙ながら部長の代わりを私がつとめさせていただきます。
稚拙ながら、このお店のオーナーをさせていただいております。
この場面では「僭越ながら」という言葉でも代用できそうですね。
こちらの記事で「僭越ながら」について解説しています。
稚拙の意味と使い方【まとめ】
場面によっては「幼稚」より「稚拙」を使うほうが正しいときがあります。
今までは何となく幼稚ばかり使っていたかもしれません。
でも稚拙の意味を理解できたなら、これからは両方の言葉を正しく使えるようになりますね!
- 稚拙の意味は「幼稚で未熟」「子供っぽい」という意味
- 幼稚の意味は「幼い」「子供っぽい」という意味
- 幼稚と稚拙は似ているが意味が違う
- 幼稚は見た目、稚拙は作品や行動に対して使う